介護職として働く多くの人が悩むのが人間関係のトラブル、人間関係の悩みと言っても利用者との関係や家族との関係、職員同士の関係まで幅広く存在します。
例えば職員同士の人間関係、これが悪化すると職員の退職にまで繋がりかねません。
事実、介護労働実態調査では退職理由の1位に職場の人間関係が挙げられています。
なぜ介護職では人間関係のトラブルが生まれやすいのか、それは価値観の違いによる影響が大きいでしょう。
介護施設では下は20歳前後から上は60代まで幅広い世代が働いている上に、独身の職員もいれば子育て中の職員も大勢います。
更に介護業界一筋で働いてきた人もいれば異業界から転職してきた人もいるでしょう。
このように世代・ライフステージ・経歴が異なる人々が働いているため、価値観の違いが生まれやすい環境にあるのです。
更に価値観の近い独身の職員同士、子育て中の職員同士などは一緒に行動する傾向が高いので、派閥が生まれイジメなどのトラブルに発展しかねません。
また価値観の違いは仕事に対する姿勢にも影響を与え、これも人間関係の悪化に繋がります。
例えば育児・家庭を優先し定時になったらすぐに帰る人と、仕事を大事にし多少の残業は厭わない人の間ではお互いに不満を持ちかねません。
多くの人が同じ職場で働いている以上、価値観の違いが生まれるのは仕方ないことですが、それを理由に人間関係の改善を諦めては仕事にも支障をきたすでしょう。
重要なのは自分の価値観を相手に押し付けずに歩み寄ること、そして挨拶や感謝の言葉など基本的なマナーを忘れないことです。